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光を計算する ~採光、調光を見つめ直す~
吉良邸/八幡浜市保内町
築年数:74年
テレビ愛媛「南予の古民家再生プロジェクト」07年9月1日放送
■思い出を残したい
明治から大正にかけ、紡績産業や鉱山開発で隆盛を極めた八幡浜市保内町川之石地区。
築七四年を超える吉良邸も、町が繁華していた時代に建てられた古民家。商店街に建つこの家は、かつて町の人達に愛された和菓子屋であった。昭和五〇年代に閉店して以来、誰にも使われることのなかったこの古民家を、平成一八年、孫にあたる施主の吉良さんがリフォームし、商家であったこの家は生活居住空間へと大きく変貌した。「もともとは取り壊す予定だったんですが、親父に和菓子屋時代の思い出話を聞いて、残すべきだと決心しました。」
■商店街に建つ古民家
リフォームにあたってこだわったのが「採光」。建物が密集した商店街に建つ吉良邸は、両サイドの家との距離が極めて近く、窓を設けることが出来ない。以前は和菓子を作る作業場だったが、生活するとなるとこの暗さは気になる。
そこで、取り入れられたのが「天窓」。空から降り注ぐ光は、二階の踊り場を抜け、絶妙な角度で一階リビングへと落ちる。「日中は暖房をつけなくても暖かいんです」吉良さんは語る。
かつて、町に愛された和菓子屋は、暖かい日差しに包まれた家族の憩いの空間へと生まれ変わった。